二つの展示

●保存と記録:パノラマVR

VRというのは「ヴァーチャル・リアリティ」の略です。写真は建築を記録するメディアとして永年使われています。この映像情報がデジタル化されたことで、保存方法や閲覧方法も変化しています。今般、ご紹介するのはPCの画面に映し出された映像を360°動かしてみることができる、それもX軸だけではなくY軸についても動かすことができるというものです。見ている人は、あたかも撮影された空間の中にいるような感覚になることができます。情報処理能力の向上、というかパソコンの性能が格段に上がったため、こうした映像保存技術が至極身近なものになったということを感じていただけると思います。
早稲田大学の文学部校舎や演劇博物館、大隈講堂、そして現在改修工事を行っている理工学部で撮影を行い、この技法で展示を行います。ワセダの風景も校舎も、常に変化しています。この風景をパノラマVRで保存しようというわけです。
「百聞は一見にしかず」といいますが、この企画については、すでにHPにも一部アップしていますので、ご覧ください。


早稲田大学

文学部
理工学部
理工学部(耐震改修工事中の様子)
大隈講堂
演劇博物館



●震災復興支援

合同クラス会を盛り上げて稲門建築会の結束を固めることは、最終的には多くの人の力を集め、それをもとに早稲田大学の同窓生として「社会貢献」を行うことに一つの目的があります。前ページでも説明したとおり、稲門建築会会長の中川武先生がおっしゃっている「建築学科でできる社会貢献」として、このたびの東日本大震災の復興支援については、どのようなことを行っているのか、その内容をパネルでご紹介します。この展示には、建築学科各研究室と芸術学校有志の方々が参加してくださっています。
合同クラス会を実施する西早稲田キャンパス63号館1階のレストラン「馬車道」は、クラス会開催の2時間だけ私たちが占用することができます。この馬車道の西側にあるラウンジを、理工展の期間中展示で使用することができました。このため、稲門建築会の方々のみならず、理工展に来場いただいた方ならどなたでも展示をご覧いただけます。

各研究室の復興支援への取り組み